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■ ミニ健康書籍 ふるさと文庫 ■


疲れ目目の下のくま
カシス ベリーグッド


「カシスアントシアニン」で抹消血流改善、緑内障にも朗報


大黒浩 著 2007.06.05 発行

ISBN 9784892956225 C2177 税込み定価:250円

 

目のトラブルを解消!

ミルクペプチド…からだと心と脳の3方向から健康な眠りへ導く

 ここ数年、目の症状を訴えて訪れる患者さんから、サプリメントについて質問される機会が増えました。特に多いのが、「ブルーベリーが目にいいと聞いたのですが、本当ですか?」という質問です。
 そこで、目の専門医として患者さんに正しい情報を提供しなければいけないという思いと、私自身、その効果に興味を抱いたことから、ブルーベリーについての過去の研究を調べてみることにしました。
 すると意外なことがわかりました。
 一般に、ブルーベリーは夜間視力(暗いところでもよく見える能力)を高める効果があるといわれています。それは、ブルーベリーの主役成分である「アントシアニン」の働きによると推測されていますが、実際に文献検索をしてみると、ブルーベリーのアントシアニンの効果を科学的に立証したデータは、いくら探しても見つけられなかったのです。
 これでは患者さんに自信をもってブルーベリーを勧めることはできません。
 ところが文献検索を進めるなかで、ブルーベリーと同じベリー類の「カシス」という果実に、眼精疲労をやわらげる効果のあること、そしてカシスに含まれる「カシスアントシアニン」には目の血流をよくする働きのあることが科学的に解明されていることを知りました。
 カシスアントシアニンに目の血流をよくする作用があるとすれば、疲れ目はもとより、難治の緑内障などに対しても効果が期待できるのではないか――これが私がカシス研究に着手したきっかけでした。
 カシスは、日本ではなじみのうすい食品ですが、当時、私が勤務していた弘前大学では1970年代から実験栽培が行なわれていました。これも何かの縁ということで、さっそく研究を試みたところ、十分な手応えを得ることができたのです。また、私の研究以外でも、カシスはさまざまな目の症状に対して大きな効果が確認されています。
 最近は、パソコンや携帯メール、テレビゲームなど、身の回りに目を酷使するものがあふれています。数年前に厚生労働省が行なった調査によると、コンピュータ作業者の9割以上が「目の疲れ」や「目の痛み」に悩んでいることが明らかにされています。
 また、食生活をはじめとする生活習慣が深く関係して起こる目の病気も増えています。緑内障や、糖尿病性白内障はその代表です。
 目は、あらためて言うまでもなく、とても重要な器官です。私たちは生きるために必要な情報を視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚という五感を介して得ていますが、その80〜90%は視覚に依存しているといわれています。
 たかが疲れ目――と放置していると、それが気づかぬうちに仕事の能率を悪くしていたり、全身に不快症状を起こす引き金になったりして、QOL(生活の質)を下げる大きな原因になります。緑内障などの深刻な病気であればなおさらで、失明する危険性もでてきます。
 目の病気を予防・改善し、よりよい人生を送るうえで、カシスは大きな味方になるでしょう。

 

 

和名は「黒房すぐり」
 学問的にはユキノシタ科スグリ属フサスグリ亜種に分類され、学名は「Ribes nigrum L.」。カシスというのはフランス語で、英名はブラックカラントといいます。
 日本では「黒房すぐり」または「黒すぐり」という和名がありますが、最近はカシスという呼び名のほうが一般的となっています。

 

目次

第1章 ベリーの王様「カシス」
     小粒で愛らしい紫黒色の果実
       和名は「黒房すぐり」
       果肉まで濃い紫色をしている
       原産地はヨーロッパ
     欧米での歴史的な利用
       食品および薬用植物として珍重
       ニュージーランドのカシス利用
     日本産の9割が青森ブランド
       70年代から本格的な栽培開始
       青森県の特産品として定着
     〈コラム〉国内でのカシス普及活動の歩み

第2章 効果の秘密を徹底検証
     目にいい主役は「アントシアニン」
       ポリフェノールの有効性
       目に効くのがアントシアニン
     ブルーベリーとはここが違う
       アントシアニンとは
       カシス特有のアントシアニン
     ビタミン&ミネラルも豊富
       ビタミンACEが勢揃い
     効果の決め手は末梢血流の改善
       目の諸症状と血行不良の関係
       サーモグラフィーを使った実験
     即効性があり、効果が長持ちする
       摂取後1時間で血流がアップ
       持続性もある
       ブルーベリーより優秀?
     〈コラム〉カシスの効果的な利用法Q&A

第3章 カシスはここまで効く
     疲れ目はこうして発生する
       全身の不快症状の引き金になる
       疲れ目は毛様体筋の「こり」
     カシスで目の疲れが抑えられた
       ピントフリーズ現象が軽減
       ブルーベリーは効果なし?
       カシスの効果のしくみ
     疲れ目にともなう諸症状も緩和
       腰の疲労感もやわらいだ
     緑内障の患者さんに朗報!
       高齢になるほど発生しやすい
       日本は7〜8割が「正常眼圧」
       著者らの研究成果
       血管収縮因子の血中濃度も正常に
       患者さんはとても好印象
     目の下のくまもスッキリ解消
       目の下にくまができるしくみ
       カシスでくまが改善された
     夕方と夜間の視力維持にも効果が
       暗順応というしくみ
       カシスアントシアニンの効果
     美肌づくりにもカシスは貢献
       強い抗酸化作用で素肌を守る
     こんな症状にもぜひカシスを
       【網膜色素変性症】
       【冷え性】
       【そのほか】
        *ピロリ菌(胃炎や胃潰瘍の原因菌 とされているもの)対策
        *皮膚がん
        *アレルギー
        *糖尿病性網膜症
        *黄斑変性症
        *腸内の悪玉菌の抑制
        *アルツハイマー病
        *パーキンソン病

 

著者

 大黒浩(おおぐろ ひろし) 

 

医学博士
札幌医科大学医学部眼科学講座教授
1959年北海道生まれ。88年札幌医科大学大学院医学研究科修了。その後、札幌医科大学医学部生化学第一講座助手、同眼科学講座研究生、留萌市立病院眼科医長、米国ワシントン大学眼科 senior fellow、札幌医科大学眼科学講座助手、同講師、弘前大学医学部眼科学講座講師、同助教授を経て、札幌医科大学医学部眼科講座教授となり、現在に至る。日本神経眼科学界若手奨励賞(96年)・ロート賞(97年)・第9回弘前大学医学部学術特別賞金賞(04年)を受賞。主な研究テーマは、網膜変性症、緑内障の病態および治療研究。

 

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