1日1杯のそばが高血圧・肝臓病を防ぐ
庶民の味が成人病を予防する
|
そばは私たち日本人にとってもっとも身近な食べ物であり、日常的になにげなくそのおいしさを味わっています。
だから、そばにはさまざまな薬効があって、昔は薬のひとつのようにして食べられていたといっても、ピンとこないかも知れません。
しかし、そばの薬効は日本最古の医学書にも記載されているほど昔から認められ、現代の栄養学に照らし合わせてもその効果は証明されています。肝臓病、動脈硬化、高血圧…こうした成人病の予防に役立つ成分がそばにはたくさん含まれています。
現代の医学はさまざまな病気を克服してきましたが、これらの成人病に対してはまだ決定的な治療法を持たずにいます。毎日の食生活こそ、こうした成人病を予防するもっとも効果的な方法なのです。
また、そばには精神的なイライラを静めたり、便秘をよくしたりといった効果もあります。そうした日常的な健康管理も、成人病など大きな病気を予防することにつながっていきます。
数々のストレスに満ち、洋風化した食事が中心になった現代で、昔から食べられてきたそばのよさがますます見直されてきているのです。これがおいしくない食べ物であったり、高価な食べ物であったりするなら、なかなか勧めにくいのですが、さいわいそばは他のどの主食と比較してもおいしい食べ物ですし、安く手軽に食べられるものです。
そばの素晴らしさを見直し、日常の食生活にどんどん取り入れて健康に役立てて欲しいものです。
|
■ 辻 啓介 (つじ けいすけ) ■
農学・医学博士
1941年台北市生まれ。64年兵庫農科(現神戸)大学農学部農芸化学科卒業。米国テキサス州立大学留学。現在、国立健康・栄養研究所応用食品部室長。日本栄養・食糧学会評議員、日本咀嚼学会総括委員等も兼ね、食品分析、食品機能などを研究テーマに活躍中。共著に「改訂・食品分析ハンドブック」(建帛社)、「栄養の薬学」(日本薬学会)、「非栄養素と生体機能」(光生館)など多数ある。
|
下の枠内に、キーワード(複数可)を入れて、
検索ボタンをクリック!
健康食品名 | マカ、コエンザイム、コラーゲン、グルコサミン… |
病名、症状 | 糖尿病、アレルギー、うつ病、動脈硬化、リウマチ… |
目的 | 美容、精力増強、疲労回復、頭を良くする… |
その他 | カロリー、エキス… |
|
ふるさと文庫一覧表(PDFファイル)
印刷してFAXでのご注文にご利用いただけます。
|
|
|