美肌の味方ハトムギ
お茶・お粥・エキスで健康づくり
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ハトムギ(鳩麦)は、ハトムギ茶として多くの人々に愛飲され、そのさわやかな飲み心地から、“漢方の薬”であることすら忘れてしまっている人もいるようです。しかし、このことはたいへんいいことなのです。漢方薬は、効果が出るのを急がずに、毎日飲み続けることこそもっとも大事なのですから。
ハトムギは、古くから利用されてきた漢方薬のひとつです。漢方の原典ともいうべき書物にもハトムギの記述はありますし、その後に編纂された漢方の研究書にもハトムギがもれることはありませんでした。それほど重要な生薬のひとつなのです。
しかも、漢方薬のほとんどが、さまざまな生薬を混合させることで薬としての効果を発揮するものであるのに対し、ハトムギはこれだけでも多くの効果を発揮します。つまりは、漢方の知識がない素人でも安心して利用できるというわけです。こうした生薬はそう多くないのです。
ハトムギ茶がブームになったきっかけは、健康だけでなく“美容”にも効果があるというところだったのでしょう。まず女性に受け入れられ、女性を通して家庭のなかにも浸透していきました。もちろん、ハトムギの持つ効果は美容効果だけではありません。なぜ、美容にいいのかをつきつめていくと、人間のからだそのものを健康に保ち、からだのなかから美しくしてくれるのだということに気がつくでしょう。ハトムギは腎臓や肝臓、ひいては成人病などにも効果を発揮してくれるのです。
もはやハトムギブームは終わったなどという人もいて、そういう人は常に新しいブームの健康食品を追いかけているようです。ですが、素晴しい生薬にブームは関係ありません。
この本でハトムギの良さを再認識してもらえたら幸いです。
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■ 平林 潔(ひらばやし きよし) ■
東京薬科大学教授。1930年東京都生まれ。1955年東京大学文学部卒業。同大学院人文科学研究所博士課程修了、文学修士。言語学、西洋古典学専門。ギリシャ語に通じ、詩人・翻訳家として活躍。また、医学史・食療法・民間療法にも精通。医事評論家、きのこ研究家、民間薬・民間療法研究家。日本東洋医学会、日本菌学会、日本科学史学会、温地会(漢方)各会員。1980年、胃ポリープ疾患時、WTTC(藤こぶ・訶子・ヒジの実・ハトムギ配合)の民間薬等で解消、子どもの頭のイボをハトムギ湯で全治。以来、ハトムギの文献資料を収集、薬効を調査研究。「伝承と医学」誌主幹。古代ギリシャ医学、現代ギリシャの薬草療法関係の論文多数。
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健康食品名 | マカ、コエンザイム、コラーゲン、グルコサミン… |
病名、症状 | 糖尿病、アレルギー、うつ病、動脈硬化、リウマチ… |
目的 | 美容、精力増強、疲労回復、頭を良くする… |
その他 | カロリー、エキス… |
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