ここ数年間、納豆の売上げは毎年2桁台の伸びと驚異的で、伝統的食品「納豆」が見直されています。明治の初め頃は“ベジタブルチーズ”という名前で世界に紹介された日本の珍しい食べ物が、今では世界一長寿国の日本人だけが食べている極めて神秘的な“薬餌”として国際的にはとらえられている感があります。
この“納豆ブーム”は、NHKテレビなどで「納豆には強力な血栓溶解酵素(ナットウキナーゼ)が含まれる」と報道された1986年頃から始まり、その後も納豆菌が骨を丈夫にするビタミンK2(メナキノン―7)を作り出す、あるいは病原性大腸菌O―157への抗菌性などが公表されてから益々伸びているようです。
この本は最近次々と明らかにされつつある納豆の効能とそれに係わる機能成分についてをまとめた「納豆の医学」ともいえるものです。
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