私たち日本人は温泉やお風呂が大好きな民族で、入浴は体の清浄だけではなく、国民的娯楽になっているともいえます。全国津々浦々、温泉は昔から需要があり、かっては戦に明け暮れた武将たちが次の戦に備えて、また、労働のきつい農家などは翌年の農作業に備えて、身心を癒すために温泉場に「湯治」にでかけました。そして現代のサラリーマンも過酷な労働とストレスによって疲れた心身をリフレッシュするため、温泉やお風呂のお世話になっています。
最近は露天風呂が若い女性を中心に大人気で、温泉巡りを紹介するテレビ番組は毎週のように放送され、温泉巡りは相変わらずのブームです。また、健康面への温泉の活用がより一層見直されてきており、現代医学では治療が困難な慢性関節リウマチや膠原病、アトピーなどのアレルギー疾患にかなり効果が期待されています。これらの病は難病と言われ、近代医学でも治療が困難なものです。 温泉やお風呂を病気治療に役立てることは、日本だけのお家芸ではなく、海外の数多くの医療機関でも行なっており、その効果はマスコミなどが取り上げているのでご承知の方も多いことでしょう。
日本は火山列島といわれるほどですから、温泉が豊富にありますが、その上に、風呂好きの日本人は各家庭に全身が浸かれる浴槽を持っています。都市部で銭湯暮らしの人には無理ですが、この自宅のお風呂をちょっと工夫して活用すれば、温泉気分を楽しむことができます。
水道水の沸かし湯のお風呂にハーブや薬草、木酢液などの入浴剤を正しく使うことによって、自宅の風呂で温泉に互する、あるいはそれ以上の効果が期待できるのです。
この小冊子では、自宅の浴室を即製温泉に変えるコツとその効能をお教え致したいと思います。
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