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■ ミニ健康書籍 ふるさと文庫 ■


アレルギー疾患の緩和
ビーポーレン


ミツバチがつくる花粉の団子は完全食品

 

ビーポーレンとの幸運な出会い

ビーポーレン

 植物の花にある花粉、それをミツバチが集めて小さな塊としたものが“花粉団子”、英語でビーポーレンです。
 このビーポーレンの研究を始めるきっかけとなったのは、私の夫が長いあいだ花粉症で苦しんでいたことでした。毎年春になると、目のかゆみや充血、鼻水やくしゃみがひどく、医師の治療を受けてはいましたが、なかなか改善しないため、ある年、かゆみを我慢できずに目をかきすぎてか、網膜剥離になってしまったほどです。
 ところが、人にすすめられて試したビーポーレンのおかげで、そんなに苦しめられていた花粉症が次第に改善されていったのです。花粉症の苦しみから解放された夫の喜ぶ姿を目にしたとき、同じ喜びを多くの人に味わっていただきたいと強く思いました。しかし、ビーポーレンを安心して人におすすめするには、まず、なぜビーポーレンが花粉症に効果があるのかという、根本的な問題がわかっていなければいけないと考え、それで大学での研究を始めたというわけです。
 したがって、私の研究では、花粉症などのアレルギー疾患に対する、ビーポーレンの抗アレルギー作用に重点がおかれていますが、もともと栄養価の高い完全食品として知られているビーポーレンには、これ以外にも、本書で取り上げたようなさまざまな効果が期待できます。
 ビーポーレンの研究という栄養学の分野に身をおくことは、私にとっては一つの大きな冒険でしたが、ビーポーレンをおすすめした花粉症の方から、ビーポーレンのおかげで花粉症のつらさから解放されたという声を聞くたびに、自分の決断は正しかったと確信しています。
 ビーポーレンが、なぜ花粉症に効果があるのか、そのメカニズム的な面は、かなり明らかになってきましたが、まだ完全とはいえません。ビーポーレンの研究は、今や私の生きがいとも呼べるものになっています。このような素晴らしい人生の目標を与えてくれたビーポーレンとの幸福な出合いに感謝しつつ、研究を続けていきたいと思います。

 

 

著者

 石川康子(いしかわ やすこ) 

 


1958年生まれ。獨協大学外国学部ドイツ語学科卒業。東京都立大学人文科学部独文学卒業東京都立大学大学院人文科修士終了。東京農業大学大学院農学研究科博士課程在学、順天堂大学医学部免疫教室国内留学中。家族は夫と娘3人。研究テーマは機能性食品、食品免疫学。

 

 

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