生活習慣病、アンチエイジングに
アポラクトフェリン
強力な抗菌作用が多彩な健康効果をもたらす
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近年、ラクトフェリンの名をよく耳にするようになりました。特に乳児をお持ちのお母さま方のあいだでは、その名を知らぬ人がいないほど知名度があがっています。このことは日本国内に限ったことではなく、海外でも同じで、欧米をはじめ、アジアの国々でも広くその名が知られています。
ラクトフェリンは約70年前に発見され、発見当初より数々の機能が見出されていました。そのラクトフェリンから鉄を取り除いたのが、本書で紹介する「アポラクトフェリン」です。
ラクトフェリンから鉄を取り除いてアポラクトフェリンにすると、より高い機能をもつようになることは、研究者のあいだでは早くからわかっていました。
しかし残念ながら、工業的に鉄を取り除く方法は最近まで確立されていませんでした。そのため、アポラクトフェリンをつくろうとすると、ウシの膀胱膜などを用いた手作業に頼らなければならず、スプーン一杯のアポラクトフェリンが数十万円もしました。非常に高価な素材だったのです。
私たちは、もしもラクトフェリンから容易に鉄を取り除いて「アポ化」できれば、より多彩で高機能なアポラクトフェリンを多くの人たちにご利用いただけると考え、研究に着手いたしました。
そして平成15〜16年に、農林水産省から研究資金の支援を受け、大量のアポラクトフェリンを製造できる装置の開発に日夜、力を注ぎました。
その結果、世界で初めての膜技術(バイポーラー膜、限外濾過膜)を用いて、簡単に、そして塩分を含まない高品質なアポラクトフェリンを大量に製造できる技術の開発に成功しました。
このあと、この技術を酪農国・ニュージーランドへ持っていき、天然の牧草だけで育ったウシから搾乳したミルクを使って、アポラクトフェリンが製造されるようになりました。
現在、世界中へアポラクトフェリンが大量に供給できるようになり、手ごろな価格で一般の人たちに気軽に利用していただけるようになりました。
アポラクトフェリンの多彩な効果が、ひとりでも多くの方の健康維持・増進に役立つことを願っています。
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■ 井上浩義(いのうえ ひろよし) ■
医学博士
理学博士
慶應義塾大学医学部教授
1961年福岡県生まれ。
84年九州大学理学部卒業、89年同大大学院理学研究科博士課程修了。その後、山口大学医学部第一生理学講座助手、久留米大学医学部講師、同助教授、同教授を経て、08年慶應義塾大学医学部教授となり、現在に至る。専門は薬理学、物理化学、放射線学。主な著書(分担執筆)に、「腎不全とリン」(日本メディカルセンター)、「酸化ストレスナビゲーター」(メディカルレビュー)、「基礎医学・生物系の同位体実験」(慧文社)、「ラクトフェリン2007」(日本医学館)、「知りたい!医学放射線」(慧文社)など多数。英語論文92報、和文論文38報。
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