ガン(悪性腫瘍)に対しては現在、主として外科手術、抗ガン剤投与、放射線の照射による治療、これら“三大療法”のみにたよっていますが、いまだにガンは克服できていません。では、ガンを克服するにはどうしたらいいのでしょうか。
ガンをつきつめていくと、「免疫」というキーワードにぶつかります。
ガン細胞はたしかに遺伝子の異常によって生じますが、たとえガン細胞が発生しても、「免疫力」が維持されているかぎり、いわゆるガン(腫瘍)にまではなりません。生体の免疫システムが、発病に至る前にガン細胞を“排除”してくれるからです。
反対に、免疫システムに異常が起こったり、機能が弱いとガン細胞を排除することができず、ガン細胞は増殖を繰り返し、ガン発病という事態にまで進展します。
この点からみると、遺伝子の異常によって発生したガン細胞は、「免疫力の低下」によってガン疾患へと進んでいく“免疫病”だという見方もできます。
私は、「ガン=免疫病」という観点から、ガン治療法の確立に心血を注ぎ、必須の専門検査「ガン免疫ドック」システムを開発しました。その結果、ガン患者さんになかば常識化した「キノコ系免疫食品」だけでは、ガンを治しきらない重大な欠点(免疫枯渇現象)を発見したのです。
本書で紹介する「D-12」は、免疫賦活性のハーブ系有効成分です。
「D-12」含有食品は、ハーブ系植物抽出物(多糖類)とアミノ酸を主成分とし、良好なリンパ球調整作用を有します。これによって、従来のキノコ系免疫食品では避けられない、重大な治療上の欠点を解決しました。また、体内に活性酸素を残さず、どんなSOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)様食品よりもすぐれた抗酸化作用は、従来なしえなかったリンパ球内部の抗酸化作用をも発揮できるのです。
この他、ガンにとどまらず、強力な抗酸化作用による過酸化脂質の排除が、脳卒中・心臓病といった動脈硬化性疾患の改善に役立ち、解毒・代謝改善作用は、肝臓病、糖尿病ほか多くの慢性疾患を改善せしめます。
私は、D-12がガン免疫治療の重大な欠点を解決するうえで絶対必須の、きわめて重要な免疫賦活・調整食品だと確信しています。
この小冊子を通じて、ガンという病気の概念や、キノコ系食品を用いた免疫治療の欠点を十分に理解し、より効果的なガン医療の実践に役立てていただければ幸いです。
目次
第一章 注目されるガン免疫療法
見直し時にきたガン医療
二一世紀最新の免疫療法へ
ガン免疫のメカニズム
免疫システムを調節するサイトカイン
免疫が暴走する末期ガン患者
〈コラム〉健康診断とガンの発見
第二章 「D-12」って何なの?
主成分はハーブ系植物多糖類
免疫枯渇現象を改善する
リンパ球の環境を改善、活性化
最強の抗酸化作用を発揮
体内に活性酸素を残さない
〈コラム〉免疫力と抗ガン剤
第3章 「D-12」の抗ガン作用
ガン細胞を免疫細胞に教える
ガン細胞を自殺させる
サイトカイン増産で抗ガン力アップ
第四章 まだまだある「D-12」の効果
活性酸素を消し、動脈硬化を予防
解毒作用で肝臓を守る
血糖を改善し、糖尿病を予防
こんなにあるその他の作用
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