マヌカハニーに限らずハチミツには、ご存知のように、食中毒などの原因となるボツリヌス菌の胞子(芽胞)が含まれていることがあります。しかし、その危険性は低いと考えられます。ハチミツの中では、利用できる水分がない、酸性(pH=三・二〜四・五)であるなどの理由で、細菌は繁殖できないからです。ボツリヌス菌も例外ではありません。
また、体内に入っても胃酸により殺菌されたり、腸内細菌叢の働きで繁殖が阻止されたりします。
しかし、乳児の場合は注意が必要です。消化器官や腸内細菌叢が十分に発達していないために、ボツリヌス菌が腸管まで届いてしまうことがあり、乳児ボツリヌス症の発症につながるからです。
一九八七年一〇月、当時の厚生省が、「一歳未満の乳児にはハチミツを与えてはいけない」との通達を出していますので、マヌカハニーについても、それに従うようにしてください。
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