年をとるにつれて、エラスチンと糖たんぱく質で構成されている弾性線維は減っていきます。
弾性線維は、幼少期までは活発に生成されますが、その後はほとんど新たには作られないことがわかっており、新陳代謝(ターンオーバー)も非常に遅いものです。
ですから、成人以降は減る一方で、50年で半減するといわれています。つまり、百歳になると計算上はゼロとなり、これが寿命と関係しているのではないかとも推測されています。
加齢とともに弾性線維が減る理由として、弾性線維の劣化・断裂があげられます。
弾性線維は、各組織のなかで絶えず伸び縮みすることを強いられるため、長い歳月の間に金属疲労≠フような状態を起こして、線維が切れてしまうことがあるのです。
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