アポラクトフェリンは、ウィルスの感染を防ぐ上でも役立ちます。これはアポラクトフェリンのくっつきやすい性質が大きく関係しています。
アポラクトフェリンは、身近にあるものにすぐにくっつく性質があります。近くにウィルスが存在すれば、その尻尾にくっつきます。
消化管の中に侵入したウィルスの尻尾にアポラクトフェリンがくっつけば、ウィルスが体内へ入っていくのを阻止できます。アポラクトフェリンが尻尾にくっついたウィルスは、そのまま便とともに排泄されます。
また、通常ウィルスは細胞の中へ入って増殖します。そして、同じようなウィルスを放出し、感染を拡大していきますが、尻尾に分子量8万5000の大きなアポラクトフェリンがくっつくと、細胞の中へ入ることもできなくなります。つまり、ウィルスの感染も防ぐことができるわけです。
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