肥満に対するアポラクトフェリンの効果も、私たちは調べています。
26名の人を2つのグループに分けて、一方にはアポラクトフェリンを、もう一方にはアポラクトフェリンによく似た偽物食品(プラセボ)を、それぞれ3ヵ月間にわたって摂取してもらいました。
その結果、アポラクトフェリンを摂取していたグループのほうが、統計的に有意な体重減少が認められました(左ページ図)。
また、体重が減少した人の数も、偽物食品群が12名中2名(17%)だったのに対し、アポラクトフェリン群は14名中7名(50%)と、圧倒的に多くなっていました。
この他、遺伝的に肥満しやすいラットを使った実験でも、ラクトフェリンを与えた群より、アポラクトフェリンを与えた群のほうが体重の増加が抑えられることがわかっています。
これらのダイエット効果の一部は、食物中の糖や脂肪の分解をアポラクトフェリンが抑えることで、余分な栄養を体の中に入れないことによるものであることがわかっています。
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