中国では古来より、高麗人参を「大補元気(大いに元気を補う)」の代表的な薬として珍重してきました。補気薬と呼ばれるものです。
漢方では、心身の機能は「気」によってコントロールされていると考えます。「気」というのは、自然界、ひいては宇宙全体に満ちているエネルギーのようなものです。
この「気」が不足した状態を「気虚」と呼び、病気につながりやすい不健康な状態と診断します。いわゆる元気がない¥態です。
ちょっと速足で歩いただけで息切れがしたり、動悸がしたり、暑くないのに汗がでる、疲れやすい、頻尿、胃下垂といった人は、気虚が疑われます。
また、風邪をひきやすい、風邪をひいたらなかなか治らない、治ってもまた続けて風邪をひくというような人も、「気」が不足している可能性があります。
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