痛みを抑え美肌を保つコンドロイチン硫酸
ネバネバ物質が老化・現代病を防ぐ
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昔から、ネバネバした食品は「長寿食」「滋養食」として珍重され、愛食されてきました。これは先人たちが幾世代にもわたる長い歳月をかけて自然から学び得た経験的な知恵でしたが、ここにきて、その効用が科学的な側面からも脚光を浴びています。
ネバネバした食品のうち、特に動物性のもの――フカヒレ、ウナギ、スッポン、ドジョウ、魚の煮こごり、鶏の軟骨・皮など――に、からだの若さを保つ特効成分が含まれることが最近の研究で明らかになったのです。その特効成分が、これから紹介していくコンドロイチン硫酸です。
コンドロイチン硫酸は、もともと私たちのからだの中に多量に存在している物質で、あらゆる組織の働きを円滑に進める「潤滑油」として働いています。例えば、肌のみずみずしさも、膝のなめらかな動きも、骨の強靭さも、そして心臓の規則正しい鼓動さえ、すべてコンドロイチン硫酸の存在なしでは維持できません。
ところが、年をとるにつれて、からだの中のコンドロイチン硫酸は徐々に減りはじめます。これは体内でコンドロイチン硫酸を作り出す能力が落ちるためですが、そうなると油が切れた機械のようにからだのあちこちにきしみが生じはじめます。肌は乾いてシワができ、血液は汚れてどろどろになり、歩くたびに膝が痛み、高血圧や心臓病といった成人病が発生しやすくなる、すなわち老化現象です。
試しに、自分の耳をさわってみてください。外耳は軟骨でできていて、本来はコンドロイチン硫酸を豊富に含むため、非常にやわらかい構造をしています。しかし、コンドロイチン硫酸が不足している人ではカチカチに固くなっています。こういう人は耳だけでなく、全身の組織のコンドロイチン硫酸が不足していると考えられます。さらに、耳を内側に折り畳んで手を放したときに、すぐに元の状態に戻らないようなら、体内のコンドロイチン硫酸不足はかなり深刻です。
年をとれば、老化が進むのは仕方のないことです。人として生まれたからには、いつかは誰しも老いていきます。加齢にともない、体内のコンドロイチン硫酸の合成能力が落ちていくのも避けられないことです。
しかし、合成能力が落ちた分、からだの外側からコンドロイチン硫酸を補うことで、体内の含量は、年をとってからでも十分に保持できると思われます。そうなれば、老化の進行や、加齢にともなう病気の発生を最小限に食い止めることができます。そしてさらには、すでに発症している成人病に対しても改善効果がのぞめるはずです。
事実、コンドロイチン硫酸は、1930年代に偏頭痛に対する効果が報告されて以来、世界各国の医療施設で、内科、整形外科、皮膚科、眼科、耳鼻科などあらゆる方面の治療に応用され、高い成果をあげてきました。その中には、ガンや動脈硬化、リウマチ、腎炎といった難治の病気に顕著な効果を示した例も多数あります。詳しくは本文で紹介しますが、著者自身、末期ガンの患者さんに用いて驚異的な成果を得ています。
コンドロイチン硫酸の積極的な補給は、これから本格化していく高齢化社会を乗り切るための、大いなる原動力となるでしょう。
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■ 久保道徳(くぼ みちのり) ■
薬学博士
1941年大阪生まれ。1964年近畿大学薬学部卒業。講師、助教授を経て、現在、近畿大学薬学部教授、近畿大学薬草園園長。同大学東洋医学研究所にも所属。また、中国の中国薬科大学客員教授、北京市衛生局名誉顧問でもある。著書は「漢方薬医学」(廣川書店)、「和漢薬ハンドブック」「薬草入門」(保育社)、「漢方薬医学双書」全7巻(三一書房)、「アトピー性皮膚炎の薬物療法」(薬事日報社)ほか多数。ふるさと文庫に
「難病にはやっぱり高麗ニンジン」
「現代の難病に霊芝が効く」
「痛みを抑え美肌を保つコンドロイチン硫酸」
がある。
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健康食品名 | マカ、コエンザイム、コラーゲン、グルコサミン… |
病名、症状 | 糖尿病、アレルギー、うつ病、動脈硬化、リウマチ… |
目的 | 美容、精力増強、疲労回復、頭を良くする… |
その他 | カロリー、エキス… |
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