ヘルシーブームが叫ばれて久しい昨今、市場にはたくさんの漢方薬や生薬があふれていますが、そのなかでも高麗ニンジンは「大御所」といった感があります。
なにしろ、わたしたち日本人と高麗ニンジンのつきあいは長く、奈良時代に伝えられて以降、一〇〇〇年以上にわたり「万能霊薬」として、難病には必ず高麗ニンジンの処方が用いられてきました。
その高麗ニンジンも西洋医学が移入されて以後は、医療現場での利用はほとんどなくなっていました。ところが、近年になって高麗ニンジン(とくに紅参)の薬効が化学的に解明されるに至り、治療薬としての効能に注目が集まっています。
たとえば、成人病・慢性疾患に対する有効性、そして新薬の最大の弊害である「副作用」を緩和する働きなど、さまざまな医療効果が世界各国の研究者によって報告されているのです。
本著では、そうした高麗ニンジンの効能を立証する最新の研究報告を逐次折り込みながら、数々の疾患に対するその有効性を紹介していきます。
この本によって、ひとりでも多くの方に高麗ニンジンの素晴らしい効用を知っていただき、病気の予防・改善に利用してもらえれば幸いと思っております。
目次
《コラム》赤いニンジンとどう違う?
第一章 高麗ニンジンの有効作用
紀元前の昔から「霊薬」として珍重
薬効の秘密は「サポニン効果」
生体を正常化させ病気を解消する
血液循環を促し現代病を撃退!
第二章 こんな病気に高麗ニンジン
インシュリン分泌を促す
ガン化を抑制する作用
脳卒中・心筋梗塞の予防と療養に
高血圧体質を根本から解消
免疫力を高めカゼのウイルス撃滅!
サポニンが胃潰瘍の発生を防ぐ
精子を増やして男性機能アップ
ストレスを緩和する
女性特有の諸症状が一掃される
効果が期待できるそのほかの疾患
《コラム》高麗ニンジンで頭が良くなる?
第三章 高麗ニンジンの上手な利用法
栽培品種は六年根の薬効が最高!
紅参にはサポニンがたっぷり
上手な服用のしかた
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