「深海ザメ」という言葉を聞いて、皆さんはどんなイメージを心に思い浮かべるでしょうか?「恐ろしくて、食欲で、暗黒の世界に棲む獰猛な生物」…といったところでしょうか。正直いって、人はサメに対して、あまりよい印象を持っていないようです。しかし、深海ザメは人に危害を加えることもないのですから、一方的に悪者にしてしまっては可哀そうです。
それどころか、彼らは我々人間にとってたいへん役に立っているのです。それは、健康維持のための食品として脚光を浴びているサメ肝油(主成分はスクワレン)であり、また、高級化粧クリームや石鹸に必ず含まれているスクワランとしてです。ちなみに、スクワランは、スクワレンを加工・安定化したものです。深海ざめのイメージからすると、スクワレンやスクワランという貴重な油が深海ザメから取れるということ自体、「信じられない!」と驚かれた方もいらっしゃるでしょう。私は、医学博士の父、横田良助と共に長年の研究から、“病気の究極の原因は酸素欠乏(以下酸欠と略す)である”との結論に達しています。そこで、深海ザメの不思議な〈力〉の秘密は、酸素との関わりの中にあることが判ったのです。今回は小冊子ということで、紙面の都合いもありますから、とくに、健康と美容についてお話したいと思います。例えば、ガンで末期と宣告された患者さんが、深海ザメ肝油を飲んで元気になってしまった話とか、あるいは深海ザメと酸素と健康との関わりについて、最後にスクワランと美容について簡単に判りやすくお話したいと思います。詳しくは、既刊の著者をご参照ください。
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