美肌づくりと関節痛の緩和にヒアルロン酸

驚異の「保水力」で皮膚、関節などのトラブル解消

菊池 誠 著 2001.03.04 発行
ISBN 4-89295-416-0 C2177  文庫サイズ 48ページ 定価 275円(本体 250円)

若さと長寿を生み出す特効食品

美肌づくりと関節痛の緩和にヒアルロン酸(ハート出版)

 戦国時代の武将、織田信長が、桶狭間の決戦を前に「人間五十年下天の内をくらぶれば、夢幻の如く也」という謡文句で知られる『敦盛』を舞った話は、あまりにも有名です。時代は一六世紀半ばのこと。謡の冒頭にある「人間五十年」とは、当時、人の寿命はせいぜい五〇余年と考えられていたことを示しています。
 実は、ほんの五〇年ほど前まで、日本人の平均寿命は信長の時代とさして変わらないものでした。
 ところが、現在の日本では女性の平均寿命が八〇歳を越え、男性も七〇代後半まで延びています。また、見た目の「若さ」も、つい三〇年くらい前までは、六〇歳を越えると腰が曲がりはじめ、顔には深いシワがたくさん刻まれ、まさしくおじいさん、おばあさんという感じでしたが、現代では七〇歳、八〇歳になっても、背筋がしゃんと伸び、足腰も強くて、肌がつやつやしている人が結構たくさんおられます。
 いったいなぜ、これほど短期間のうちに、日本人の老い方や寿命に大きな変化が起こったのでしょうか。その理由はいろいろ考えられますが、やはり食生活の影響が大きいと思います。
 飽食といわれる現代の栄養事情は、ひと昔前にくらべて格段に豊かになりました。特に日本では、ここ三〇年ほどのあいだに動物性食品の摂取量が大幅に増えたのが特徴です。
 本書で紹介するヒアルロン酸は、まさにその動物性食品に豊富に含まれる成分です。全身の細胞を元気にするヒアルロン酸の働きを考えると、食生活を通じてヒアルロン酸そのものや、その素材の取り込みがよくなったことが、現代人の長寿や若さの原動力になっていると予想されます。
 とはいえ、動物性食品のなかでも、ヒアルロン酸が多く含まれるのは、肉ではなく、ふだん捨てられている皮や骨、関節といった部分です。また一方で、体内のヒアルロン酸がきわめて失われやすいことを考えると、食事とは別に、もっと積極的にヒアルロン酸そのものを補給すれば、いつまでも若々しい体を保ちながら、よりいっそう美しく、元気で長生きできる可能性が大いにあります。
 実際に、私たちの行なった臨床試験では、ヒアルロン酸を続けて投与すると、肌や関節など全身のあらゆる組織がみるみる若返る例が続出しています(第二章、第三章参照)。
 洋の東西を問わず、昔から多くの人が不老長寿の妙薬を探し求めてきました。おそらく人類が知り得る物質のなかで、最もそれに近いものがヒアルロン酸だと、私は確信しています。



目次


第一章 ヒアルロン酸の働きを探る
    ヒアルロン酸は細胞の外で活躍する
    美容と健康のカギを握る「ムコ多糖」
    ヒアルロン酸って、どんな物質?
    驚異の「保水力」が効果の決め手
    加齢につれてヒアルロン酸は減る
    食べたヒアルロン酸は吸収できるか
     〈コラム〉細胞外マトリックスを構成する成分
 
第二章 美肌づくりにここまで効く
    肌のトラブルに八〇%を越える効果
    「小ジワが消えた」「シミが薄くなった」
    肌のみずみずしさを生む原動力
    「肌に塗る」+「食べる」で万全
     〈コラム〉フランス王妃は、ヒアルロン酸美人?

第三章 関節の痛みや諸症状に
    変形性膝関節症の痛みに卓効
    リウマチの痛みが消える例も!
    生理痛や生理不順の改善に役立つ
    こんな症状にもぜひヒアルロン酸を
      動脈硬化/疲れ目、ドライアイ/脳の老化/
      肩こり、腰痛/夜尿症/切り傷、すり傷/その他

第四章 効果的な食べ方のポイント
    日常の食事でとるのは難しい
    健康食品の上手な摂取法Q&A



おすすめのふるさと文庫


活性酸素に攻め勝つ
アスタキサンチン


ルビー色の健康果実
クランベリー


がんを抑え、痴呆を防ぐ
ヤマブシタケ


ひざ、関節の激痛に
グルコサミン


マイタケD−フラクションで
ガン細胞に勝つ


EPAは心臓を
守る潤滑油




ふるさと文庫種類別