睡眠障害ストレスにミルクペプチド

からだと心と脳の不安を退け眠りを促す

矢澤 一良 著 2007.04.09 発行
ISBN 978-4-89295-621-8 C2177  文庫サイズ 48ページ 定価 275円(本体 250円)

からだと心と脳の3方向から健康な眠りへ導く

ミルクペプチド…からだと心と脳の3方向から健康な眠りへ導く

 眠りたいのに眠れない――そのつらさは実際に経験した人でないとわからないでしょう。
 睡眠に満足している人からみれば「たかが不眠」。しかし、眠れない人にとっては「されど不眠」であり、医学的にも睡眠障害は深刻な現代病の1つとして問題視されています。最近は睡眠障害外来を設けている病院も少なくありません。
 そもそも、人は眠らずに生きることは不可能です。健康な生活を営むうえで、眠りは、食事とともに必要不可欠なものです。
 病気というと、どうしてもからだのトラブルばかりが注目されがちですが、健康は「からだ」と「脳」と「心」の3つの要素で支えられています。これらは密接に関連していて、どれか1つにほころびが生じると、結果的にすべてに悪影響がおよびます。
 睡眠障害はその最たるものといえるでしょう。
 眠れない直接の原因は脳のトラブルにあります。しかし、その引き金は肉体的ストレスであったり、心の病気であったりします。また逆に、眠れないことがからだや心の病気を誘発する場合もしばしばです。
 ですから、脳によく効く薬だけを飲んでも、睡眠障害の根本的な治療にはつながりません。事実、睡眠を促す力の強い薬はたくさん開発されていますが、睡眠障害を訴える患者さんの数がいっこうに減らないのはそのよい証拠です。
 睡眠障害のようなデリケートな病気を化学薬品で治すのはとても難しいことなのです。
 健康な睡眠を回復するには、脳だけでなく、からだと心に生じている「ひずみ」も同時に解決することが望まれます。その実現に役立つのが、本書で紹介するミルクペプチドです。
 ミルクペプチドは、文字どおりミルク由来の成分で、20年ほど前、赤ちゃんのすこやかな眠りの秘密を探るなかで発見されました。
 食品成分でありながら、脳内では代表的な睡眠薬であるベンゾジアゼピン系の薬と同じ仕組みで同等の効果を発揮することがわかっています。しかも一方で、心身両面のストレス耐性を高めて、心の不安およびからだの疲労をやわらげる働きが期待できるのが、ミルクペプチドの特徴です。
 さらにミルクペプチドは、睡眠薬によくみられるリバウンドや習慣性、常習性、鎮静作用、脱抑制といった副作用のないことが数多くの科学的研究で立証されています。これも特筆すべき点でしょう。
 ストレスに満ちた現代社会において、ミルクペプチドの役割は非常に重要です。おそらく今後の研究で、睡眠障害だけでなく、ストレスに関連するより広範な諸症状に対して、その効果が明らかにされていくと思われます。
 からだと脳と心の3方向から健康な眠りを導き出すミルクペプチドの働きが、睡眠障害に悩む人たちの大きな助けとなることを願う次第です。



目次


第1章 睡眠障害の実態に迫る
     眠れない日本人が増えている
       睡眠の不満は人によって多彩
       レム睡眠とノンレム睡眠
     人生の3分の1を占める眠りの重要性
       睡眠の役割
        *成長ホルモンの分泌を促す
        *免疫力を高める
        *脳内の情報を整理する
        *脳の神経細胞の興奮を抑え、修復を促す
     眠りの「質」が悪くなる原因
       夜型生活――体内時計の変調
       加齢――眠りが老化する
       環境――灯りは脳を覚醒する
       その他
     最大の敵は「ストレス」
       ストレスに対する心身の反応
     病気と睡眠障害の深い関係
        【高血圧】
        【糖尿病】
        【肥 満】
        【うつ病】
        【肌あれ】
        【その他】
     ヘルスフードの役割
       ストレスは回避しきれない
       理想的なヘルスフード

第2章 ミルクペプチドとは?
     おっぱいに秘められた安眠成分
       赤ちゃんの眠りの秘密
       ミルクペプチドとは
     ミルクペプチドはここに効く
       ギャバの利用効率を高める
       睡眠薬とはここが違う
     現代人に必携のリラックス成分
       ミルクに豊富な理由
       乳児特有の体内環境
       大人はミルクを飲んでも不十分
       年齢に関係なく重要な成分

第3章 安眠効果を徹底検証
     ミルクペプチドで眠りが改善
       動物実験の結果
     睡眠に不満をもつ人も納得の効果
       「自覚」睡眠にもよい影響を
     ストレスをやわらげて眠りを促す
       ミルクペプチドで不安が減少
       臨床試験でも不安度を抑制
     ストレスによる諸症状も防止
       血圧とストレスホルモンの変化
       血圧低下薬とは異なる点
     自覚症状も改善された
       アンケート調査の結果
     安全性は多方面から確認
       「副作用なし」を立証した研究
        ★記憶障害の心配なし
        ★常習性、習慣性の心配なし
        ★鎮静作用の心配なし
        ★脱抑制の心配なし
        ★突然変異の誘発性なし
       毒性試験も「問題なし」
        ★急性毒性なし
        ★亜急性毒性なし
     〈コラム〉筋肉痛の緩和にも効果が



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