
びわ(枇杷)は初夏を彩る果物として珍重されてきました。甘く、ソフトな舌ざわりは日本人の好みにまさにぴったりです。
びわの本格的な栽培は江戸時代後半に始まったとされていますが、それよりずっと以前から人はびわと付き合ってきました。果実を食用として利用するのはもちろん、葉を薬用として有効に用いてきたのです。
医療技術が進んだ現在、びわの葉の効能が改めて見直されています。多くの人が、びわの葉の効能に驚きの声を上げています。難病が治り、不治の病とされた病気から回復したという例が、数多く報告されています。
本書では、びわの来歴や果樹としてのびわについてはもちろん、薬用としてのびわについても紹介しています。また、びわの栽培法についても要点を述べてみました。
本書によって、びわへの関心が高まれば大変うれしく思います。
目次
第一章 びわの来歴
びわはバラ科の植物
びわの野生種と栽培種
【茂木】と【田中】
〈コラム〉びわの実学校
第2章 美味なるびわの実
おいしさの秘密は“甘汁軟香”
びわの栄養素
“種なしびわ”への夢
〈コラム〉びわワイン
第3章 よく効くびわの葉
薬草としての「びわの葉」
びわの葉の成分の特徴
漢方にみるびわの葉の効能
びわの葉の効能を説いた先駆者達
びわの葉と温圧で病気しらず
びわ葉湯とびわ茶
第4章 びわの栽培
びわ栽培の適地とサイクル
びわ栽培は苗木から
露地栽培に挑戦!
簡単にできる鉢植え栽培
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