美肌アップに野バラの秘薬ローズヒップ

天然のビタミンCやリコピンで素肌いきいき

井上 正子 著 2003.11.30 発行
ISBN 4-89295-440-3 C2177  文庫サイズ 48ページ 定価 275円(本体 250円)

美肌づくり、健康づくりのおいしいサポーター

美肌アップに野バラの秘薬ローズヒップ

 いま女性のあいだで、ローズヒップティーというお茶が静かなブームを呼んでいます。ローズヒップとは「野バラの実」のこと。その実を乾燥させて砕き、湯をそそいで浸出させたものがローズヒップティーです。
 赤橙色をした、ほんのり甘酸っぱいフルーティーなそのお茶は、仕事や家事・育児で忙しい日々のひととき、ふと口にすると心身の疲れがすーっと癒される思いがします。
 そして、お茶を飲み終えたあとのもう一つの楽しみが、カップの底に残ったジャム。ジャムの正体は本文であらためて紹介しますが、毎日、このお茶とジャムをセットでいただくことで、美肌づくり、健康づくりに、思いがけないほど大きな自然の恩恵を享受できます。
 ローズヒップには、美容および健康効果の高い有効成分が驚くほどたくさん含まれているからです。ビタミンCをはじめ、ビタミンE、ベータカロチン、リコピン、ビタミンP(フラボノイド)、カルシウム、鉄などがそうです。
 日本では、野バラはそれほど身近な植物ではなく、薬用効果についても最近まであまり注目されていませんでした。
 一方、ヨーロッパの人々にとって、野バラは昔からなじみ深い植物で、ゲーテの詩にシューベルトやウェルナーが曲をつけた歌曲『野バラ』が長く愛されている事実からもそれがうかがえます。
 野原を彩る野バラは、ヨーロッパの人々にとって目に美しい風物であると同時に、秋にみのるその実は冬を乗り切るための大切な貯蔵食であり、病人を癒す薬用ハーブとして重要でした。また、花は香料として、さらに根株はガーデニングの観賞用バラを挿し木する台木に用いられます。
 私が数年前にデンマークを訪れたときも、お城の敷地などでとても手入れの行き届いた野バラの生垣をしばしば目にしました。
 本書では、この愛らしい野バラの申し子、ローズヒップの美肌効果と健康効果について詳しく紹介してあります。
 美しさと健康を育むには、栄養管理が重要なポイントとなりますが、その心強い味方としてローズヒップは最適です。
 前記しましたように、野バラの実のなかには驚くほど多彩な健康成分が豊富に含まれています。まさに天の恵みといって過言でなく、話題の栄養素が勢揃いといった感じです。
 加えて、ローズヒップは嗜好飲料としてもおいしいところがもう一つの大きな魅力といえるでしょう。
 いつまでも美しく、健康であり続けるために、ぜひ今日からローズヒップティーで、おいしい美肌づくり、おいしい健康づくりに挑戦してみてください。

※本文中のローズヒップの有効成分の量は、チリ南部のパタゴニア高原でドイツ系移民の人たちによって一粒一粒大切に手摘みされた最高品質のものを紹介してあります。


目次


第一章 ローズヒップの栄養価
    ローズヒップは野バラの実
    自生地では古くから美と健康の秘薬
    天然ビタミンCがレモン汁の18倍
    ビタミンCを援護するビタミンP
    老化を防ぐ特効成分、ビタミンE
    ベータカロチンとリコピンも豊富
    そのほかこんな有効成分も含有


第二章 ローズヒップの美肌効果
    肌のトラブルはこうして起こる
    シミの沈着を防ぎ、美白の素肌に
    肌のハリを生み、シワを寄せつけない 
    毛穴の黒ずみまでラクラク一掃
    みずみずしい素肌の回復を助ける
    中高年のこんな肌のトラブルにも 


第三章 ローズヒップの健康効果
    カゼ、感染症に負けない体をつくる
    ガンの予防に多方面から効果を発揮
    心筋梗塞、脳卒中の予防にも役立つ
    丈夫な骨づくりにも大きく貢献 
    こんなときにもぜひローズヒップを 


第四章 効果的なおいしい摂取法
    ローズヒップティー&手作りジャム
    ハンバーグやキムチの浅漬けにも
    手軽にとれる即席スープも新登場
  〈コラム〉ローズヒップオイルの美肌効果
 



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