
「ルイボスティー」という新顔のお茶をご存じでしょうか?
ルイボスティーは南アフリカ原産の「ルイボス」という植物で、学名がアスパラサス・リネアリスという豆科の植物が原料のお茶です。今世紀初頭からヨーロッパなどでは知られていましたが、日本には十年ほど前に紹介されました。
このお茶にはカフェインが全く含まれていないのが一つの特徴で、そのため子どもからお年寄りまで安心して飲めます。また、各種の必須ミネラルがバランスよく入っています。
それ以上に、このお茶の最大の特徴は、次の三点にあります。
(1)脂肪の酸化を抑えるはたらき「抗酸化作用」
(2)老化を促進する悪玉物「活性酸素」を取り去る働き「活性酸素消去除去作用=SOD作用」
(3)胃腸の弱い人にも胃に優しく、体調を整える作用。
これらの作用は、わが国の医学・農学・薬学の多くの研究機関の先生たちによって確認されています。このことから、ルイボスティーの健康面への効用が期待されているところです。
ルイボス研究のため、南アフリカまで訪ねられた先生もおります。残念ながら、わたくし自身は現地を訪れる機会はまだありませんが、この小冊子を通じてルイボスティーをより理解していただければ、研究者の一人としてうれしく思います。
本書を上梓するにあたり、資料収集・編集上でハート出版佐々木氏に、また、御助言いただいた日本プロスペリティーセンター植松規浩氏に深く感謝いたします。
目次
〈コラム〉ルイボスって何語?
第1章 ルイボスティーってどんなお茶
アフリカ原住民の伝統的常用茶
人工栽培に成功して普及
体にやさしいルイボスティーの有効成分
第2章 ガン・老化の予防に期待
増え続けるガン死亡率
発ガン抑制効果がある
脂肪、鉄の摂りすぎは大腸ガンの危険因子
緑色野菜スープのガン予防
抗脂質ラジカル活性はガン化を抑制
ルイボスティーの発ガン予防
ガン化に「活性酸素」が関与
強力な抗酸化作用
老化や動脈硬化を促す「過酸化脂質」
運動後の疲労回復・二日酔いに
〈コラム〉ルイボスティーの用法
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